212 彼女たちのいのち

ベットのお父さんが逝ってしまう回です。
ひたすら重たい回ですが、いろいろ考えさせられます。

まず、ベットが独断で自宅介護を決行してしまいます。

こういうところは、本当にベットのダメなところ。
看護師やヘルパーを雇えば仕事しながらでもできると思ったんでしょうか?
こういうところが、season4あたりでティナがベットの代わりに書いて
ジョディに送ったあのメールで、

「困難にぶつかるとそれを甘く見て飛びかかろうとする」

そんなようなことをティナが指摘してましたが、
それが今まさに出てるんじゃないですか?
甘く見過ぎ。大変なのは想像に難くないと思うんですけど
お父さんのことを決定する権利があるキットにも相談せずに
勝手に決めてしまうなんて絶対しちゃいけないことです。

第一、お父さんの意思はどうだったのでしょう?
確かに病院にはいたくないかもしれませんが、
それは「まだ動ける。自由にしていたい」と言う意味で、
娘に迷惑をかけて自宅で見て欲しいとは思ってないはずです。

難しいところですが、自分の母親も今そんな状態で、
病院ではストレスがたまって不平不満も出てきて
「そんなに嫌なら治療拒否(=死ぬこと)して帰ることも出来るよ」と言ってるのですが
そう言うと考えてしまって黙る・・という状態が続いてます。

そんな似たような状況をLで見せつけられて、
どうするのが一番いいのかすごく考えてしまいます。
日本では自宅介護が美徳のようなイメージがありますが、
うちの場合、自宅介護って治療を拒否することと同義なので命を縮めることになります。
看病など不慣れな家族が行き届かない介護をして
果たして母親は気分良く過ごせるのか?
それなら病院で、コールすればすぐに来るプロがいる環境でいるほうが
多少ストレスがあっても、よっぽど行き届いて快適なのではないか?
病院にいてくれれば私たち子供は安心して、
これからの生きる糧となる大事な仕事に邁進できる。

なにが正解でなにが不正解かわからない状況で、
この回でひとつのパターンを見せられて、
自分の中で少しずつ、どうするべきか固まりつつあります。

そしてこの回でもうひとつ言っておきたいこと。
「親へのカムアウト」についてです。

この回で、ずっと「ケナードさん」とお父さんに呼ばれていたティナが
やっと名前で呼ばれるシーンがあります。

認められた瞬間だと思うんですね。
うちはカムアウトしてないので思うところがいっぱいです。

カムアウトは「残してきた問題」の中で最たるものです。
今、したほうがいいのかしないほうがいいのか、
すごく悩ましい問題として最後に降りかかってきました。

結論はヨリさん(嫁)と相談して「カムアウトしない」ことに決めました。
だから未だに親は私たちふたりを「友達」だと思ってます。

騙すとかそういう気はありません。
でも、カムアウトして拒否られるのを恐れる気持ちはあります。
この期に及んで拒否られたら修復の時間はありません。
そんな形で終わるなんてすごく嫌。

しかしそれよりも、もうホントにこの期に及んで
母親の気持ちを波立たせていいのか?というのが一番にあります。
カムアウトした事実は自分たちを爽快にするでしょうが、
絶対に、母親の気持ちは揺らぐはずです。
病気と戦って消耗してる上に、こんな衝撃を与えていいのか?
そう思うんです。

どう考えても、こんな確信のないギャンブルみたいなカムアウト、
今するべきじゃない。

だからもういっそカムアウトは諦めて、
出来なかった悔しさや理解してもらえなかった悲しみを抱いて行こうじゃないか、と。
いろいろ超えてきた自分たちならこれくらい平気です。

・・・でもこの悩ましい状況って、カムアウトのことを考えるのが遅すぎた結果です。
母親に嫌われたくなくて、臆病に震えて後回しにした時間が長すぎました。
今まだ間に合う人達に言いたいのは、今しっかり考えてほしいってこと。
拒否られて修復する時間を考慮に入れて、カムするなら早めに早めに。

親はいつまでも生きていない。
今むっちゃ元気で実感わかないだろうけど、本当にいつまでもいないよ。

212 お気に入りシーン

ティナがベットの肩を抱き癒やす
意地を張らず我も張らず、状況によって適切な対応ができるティナは最高なんですよ。

疲れたベットと一緒に眠りにつくティナ
今のベットさんにとってこれが一番ホッとしますね。
それを自然にさせてあげるティナがやっぱ最高なんです。

お父さん自力でトイレ・・でも倒れて隣人に助けを求める
ここは仲間が近くにいることがどれだけ心強いか思い知らされた。
「死」が近い人を呆然と見るジェニーも印象的。

父親を一言で表すと・・・?
直球で場を凍りつかせるのはベットさんらしくていいけど(汗)
私の場合は「敵」だな。

お父さん逝く
最後はこんな感じか・・・と近い将来を見た気分。
誰にでもいつか来る時。


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